去年から今年にかけて、お金と副業の発信を片っ端から見た。
一人ぶんで100本を超える人もいた。文字に起こして全部読んだ。
結論から言う。7人が別々のことを言っているように見えて、重なっていたのは3つだけだった。
残りは、その3つの言い換えか、その人の商売の事情だった。
だからこの記事は「この人がすごい」を並べるものじゃない。
同じ時間を使わずに済むように、7人ぶんを圧縮したものだと思って読んでほしい。
1. Mark Tilbury(英・お金/副業)
ポジション:時給が最低クラスの模型店員から、投資で資産を作った人。
※固定費の削減については以前詳しく書いた:【高卒ADHD、クビ2回】年収800万の俺が家庭持ちでも月10万貯める『人生防衛線』固定費ぶっ壊し戦略、全手順
中核:車は最大の資産破壊要因。新車を3〜5年で乗り換えるのは、目に見えない形で富を捨てている。買うなら3〜4年落ち、交通費は月収の15%以内、買ったら10年以上乗る。
持ち帰り:家賃と車。この2つの外側をいくら節約しても、桁が違うので追いつかない。
もう一つ:この人は自分で「AIで自動的に稼ぐ」を7日間フルで検証して、自分が宣言した目標に遠く届かなかったことをそのまま公開した。サムネでは景気のいい数字を出しておいて、中身は未達の報告。これができる発信は、正直かなり珍しい。
2. 両学長(リベラルアーツ大学)
ポジション:日本のお金の教科書。ここが土台で、他は応用。
※両学長の深掘りは、以前別の記事で書いた:両学長の動画を見て、いちばん効いたのは「稼ぎ方」じゃなかった
中核:お金の5つの力=貯める/稼ぐ/増やす/守る/使う。順番が大事で、いきなり「増やす」から入ると必ず事故る。
持ち帰り:「守る力」を独立した項目に置いているのはこの人だけだった。 詐欺・ぼったくり・浪費から資産を守る力。稼ぎ方を教える人は無数にいるのに、「持っていかれない方法」を柱に据える人はほとんどいない。
3. Alex Hormozi(米・オファー設計)
ポジション:商品の作り方と売り方。事業をやる人向け。
中核:価値の方程式=(得られる成果 × 本当に達成できそうか)÷(かかる時間 × 労力)。値段の話ではなく、この分数の形をどう変えるかが全部だという考え方。
持ち帰り:売れないとき、値段を下げる前に「時間がかかりすぎないか」「本当に自分にもできると思えるか」を疑う。
注意:この人は演出が派手なので、テンションは真似しなくていい。式だけ持ち帰ればいい。
4. Dan Martell(時間の買い戻し)
ポジション:自分の時間の使い方を、金額で判断する人。
中核:人に頼むのは「成長のため」ではなく「自分の時間を買い戻すため」。自分の時給を出して、それより安く外せる作業は全部外す。
持ち帰り:これは会社員でも同じで、家事でも移動でも成立する。「安いから自分でやる」が一番高くつくことがある。
5. Ali Abdaal(続け方)
ポジション:生産性。ただし精神論ではないほう。
中核:続かない原因は、意志ではなく3つの詰まり。①何をやればいいか不明確 ②失敗の恐れ ③動き出しの重さ。それぞれ、明確にする/恐れを言葉にする/まず5分だけやる、で外す。
持ち帰り:「やる気が出ない」を、やる気の問題として扱わない。3つのどれで詰まっているかを特定する作業に変える。これは効く。
6. Chris Do(The Futur・値付け)
ポジション:クリエイター/フリーランスの値段の付け方。
中核:時間で請求するのをやめて、相手に起きる変化で請求する。「ドリルではなく穴を売れ」。
持ち帰り:作業時間を短くするほど自分の報酬が下がる構造から抜けるには、請求の単位を変えるしかない。
7. 林(よわよわフリーランスの生存戦略)
ポジション:唯一、「弱いまま」で成立させている人。
中核:電話もメールも苦手、1日に長くは働けない。それを隠さずに前面へ出して、noteのメンバーシップに数千人規模が集まっている。
持ち帰り:ここが7人の中で一番、俺には発見だった。
キラキラした成功でなくても、人は集まる。 むしろ「同じところで詰まっている人がいる」という一点で集まる。強さで集めた場所は強さを保ち続けないと壊れるけど、弱さで集めた場所は壊れない。
全員に共通していた3つ
① 固定費を削るほうが、稼ぐより先で、確実
7人中、稼ぎ方から入れと言った人は一人もいなかった。全員、先に支出の構造を触っている。しかも狙うのは住居と移動という大きい2つで、細かい節約の話は誰もしていない。
② 時間で請求している限り、頭打ちになる
表現は全部違う(買い戻し/レバレッジ/成果で請求)が、言っていることは同じだった。自分が動いた分だけもらう形から、どう抜けるか。 ここが全員の中心にある。
③ 意志ではなく、仕組みで動かす
「頑張れ」と言った人はいなかった。全員、頑張らなくても動く形を作る話をしていた。5分だけやる、自動で積み立てる、外注する、名前を付ける。
誰も言わないけど、見ていて分かったこと
全員、無料で出している情報の最後に、必ず出口がある。
証券口座だったり、ツールだったり、講座だったり、コミュニティだったり。
これは責める話じゃない。無料で出し続ける以上、どこかで回収しないと発信そのものが続かない。 当たり前の構造だ。
問題は、受け取る側がその構造を知らないまま「この人が言うなら」で決めてしまうことにある。
だから見るときのコツは1つで、
その人が「やらなくていい」と言った回を探す。
自分の商売から遠ざかることを言える人は、そこだけは信用していい。
上の7人でいうと、自分の検証が未達だったことを公開した回、貯金はしろと言った回、そういうところ。逆に、全部の回が最後に同じ商品へ着地する人は、内容ではなく着地から読むといい。
で、結局どうすればいいのか
7人ぶん、たぶん200時間近く見た。
その結果、俺が実際に手を動かしたのは2つだけだった。
- 固定費のうち、大きい順に並べ直した
- 「5分だけやる」を、毎日の最初の動作にした
これだけ。残りは知識として残っているけど、生活は1ミリも変わっていない。
たぶんこれが一番言いたいことで、見た本数と変わった量は、まったく比例しない。
俺は200時間かけてそれを確認した。この記事を読んだ人は、そこは省略していい。
この記事は、公開されている発信内容の構造だけをまとめたものです。各人の売上・年収などの数字は扱っていません。
※【成功例解体】は全10本で完結しました。9人ぶんをまとめて、残った見分け方は1つだけでした:発信者を9人まとめて解体して、見分け方は1つしか残らなかった
